やっと念願叶い、このようなことをさせていただきます。
これは、信頼している当院スタッフが「お盆休みはなくても大丈夫」と言ってくれたからです。
彼女らの協力が得られたおかげで実現できました。とてもありがたいと感じております。
医師には、休みの日でもコールがあれば病院にかけつけるのが当たり前だという教育を研修医以来ずっと受けてきたせいか休みというものが却ってつらいと常々感じておりました。
映画館で映画を見ている最中、病院から呼ばれて途中で映画館をあとにしたのが何回あったか・・・。
今となるとなつかしいです。
人を扱う職業だから、その時々で状態は変わるし、責任もあるので休んではいられません。
たとえば外科のようなチーム医療ならば自分の他にチームの誰かが代わってくれますが内科はそうはいきませんし、ほとんど自分1人で責任をもたなくてはならず、休むことは、つまり責任を放棄することとなってしまいます。
そんな生活を送っていたのですが、開業するとスタッフのことや家庭のことなどで夏季休業はしないといけなくなってしまいました。とても残念です。
これが去年までの話です。
しかし、今年は晴れてお盆休みなし。良い響きです。
本日、いつものかかりつけの先生が長くお盆休みをとるため大変困った。具合が悪くなりどうしたら良いかと困ったが当院が診療していたので、とても助かったとお褒めのお言葉をいただきました。
来年も、お盆休みなしでと思っておりますが、労働条件などライフワークバランスを重要視している昨今では果たして実現できるかどうかはわかりません。
ひとまず、今年はお盆休みなしで診療しておりますので、うれしい限りです。
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「・・・・・・」(返事なし)
なんと、おばあさんは居眠りしている。
肩をゆすり、すみませんと再度いうと「えっどうしたの?」という返答。
この自転車屋さんで、本当に大丈夫か?
自分のつきも相当落ちたものだ。
出発して20kmだから、自転車をひきながら帰ると約 5時間か。絶望的です。
自転車を放棄して、電車で帰るのはどうしても無理。
自転車を電車に乗せてくれるかは不明。
などなど色々と不安がよぎりました。
しかし、女神は微笑みました。
おばあさんが、復活。
「実は、自分は浦安から自転車で来たのですが途中でタイヤがパンクしてとても困っております」と言うと、
「ちょっと待って。おじいさんを呼ぶから。」
電話をどこかにかけて「おじいさん、ちょいと来て」と。
待つこと数分で、おじいさんが登場。
「実は、自分は浦安から自転車で来たのですが途中でタイヤがパンクしてとても困っております」と同じ説明を繰り返しました。
これって、なんか大学病院での問診みたいだな。
まず、受付で受診理由を言って、今度は看護師に言って、最後に医師にも言う。どこの世界も同じような仕組みだなと思いつつ、
おじいさんに同じタイヤがあれば変えて欲しいが、なければ修理して欲しいとお願いしました。
少し自転車を持ち上げてと言われたので私が自転車を持ち上げているとタイヤをくるくると回してパンク箇所を探してくれました。
できるおじいさんだなと感心しましたが、そこからが長かった。1周回しても、ここかな? 2周回して、ここかな?
いくら軽量化した往診自転車でも9kg程度を10分くらい持つととても疲れました。
つづく。
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まずは、携帯で近くの自転車屋さんがないかを検索。
「あった!」「よかった!」
なになに、ここから2kmほどのところにある。
気落ちした状態での2km、パンクした自転車をひきながらの2km。
結構、げんなりしました。
とぼとぼと自転車屋さんまでたどりついたら、なんと「本日、休業」。
勝利の女神に見放されるととことんツキがないなと落ち込みつつ、再度、携帯で自転車屋さんを検索。
なんと、1km先にもう1件ある。
まだまだだと、気をとりなおして自転車を引きながらなんとかたどりつきました。
そこで、待っていたのは老夫婦が切り盛りしている町の自転車屋さん。昭和を感じる佇まい。
ここで、大丈夫なのか?つづく。
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これならば60kmの道のりもあと2時間あればなんとかなるな・・・。
と、往診自転車はすいすいと進んでいきます。
すると前方の橋は横断不可の文字を発見。
そのとなりに河川敷に迂回路がありとの案内表示を発見。
ならばと、河川敷に自転車をこぎ入れ急な坂道でスピードをかせぎ、少し楽をさせてもらおうとしたときに、小石を踏みました。
すると「プシュー」となにやら聞いてもはいけない音を聞いてしまいました。
タイヤにとがった小石がささって穴があいてしまいました。
つまり、「パンク」です。
自転車のタイヤを細くして抵抗を少なくしていたため耐久性が落ちていたのがあだとなってしまいました。
出発してから約20km・・・。ここで今回のトライアルは終了となりました。
つづく。
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残念ながら、診断書等の書類作成に手こずり出発時間は9時を大幅にすぎた11時になってしまいました。
暑いさなかの出発、これは暑熱環境下における労働だから、ある意味、いつも言っている熱中症対策が生きるかどうかの試金石だと、
あくまでポジティブ思考で出発してしまいました。
OS-1を少しとって、適宜、水分補給をしてと最初は順調な出発でした。
風も心地よいし、往診自転車の加速も十分。前に走っている自転車をすいすいと抜いていきます。
「やるな。往診自転車。」と、心の中でつぶやきました。
初めての道でしたので、携帯電話で地図のナビゲーションをしてもらいながら、途中で立ち止まりながら行きました。
まず、柴又街道を通って上流へ。少し、道がそれたなと修正。
そうして、約40分程度で、柴又の寅さん記念館まで辿りつきました。
この分ならば、楽に関宿城に行けるかもしれないと楽々モード。
このときは、これから起きる惨事には気づく余地もありませんでした。
つづく
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りました。
「江戸川沿いに、上流を目指せば大丈夫ですよ。だいたい片道3時間くらいだから。」「朝、9時にでれば昼の3時すぎには戻ってこ
られます。」と気楽なお返事だったと思います。
そのため「なんだ。片道3時間程度で行くのならば、大丈夫だな。」と思ってしまいました。
当日の天気は晴れのはずだから、産業医としていつもみなさまに常日頃ご指導させていただいている熱中症対策を自分にあてはめて用
意をすれば問題ないはずだ。自分が熱中症になったら、産業医としては恥ずかしいですから。
熱疲労などをおこさないようにと、塩分と水分の補給、速乾性の衣類などに注意を怠らずにすれば何とかなる。前日の睡眠もよくとる
ことだ。
このように週末にむけて、ひそかに闘志を燃やしております。
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「みせてもらおうか。連邦のモビルスーツの性能とやらを。」という、
私が小学生のときに流行したアニメ機動戦士ガンダムの敵役であるシャアが言っていたセリフをふと思い出しました。
いわば、「みせてもらおうか。往診自転車の性能とやらを。」という感じです。
よし、私も関宿城に行ってみよう。
いつにしようか?日曜日だ。
7月16日は晴れ。
朝早くにクリニックに行き、健康診断の書類や難病指定の申請書類の作成が終わったら行ってみよう。
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確かに雨の日はつらいですが、晴れの日ならばだいたい10kmくらいは走ります。
往診のために、スピードがでるようにクリニック近くの自転車屋さんでチューンナップしてもらっております。
便利なように軽量化し総重量約9kg、片手でも持てます。
色は、ゴールドです。クリニック1階の入り口奥にしまっておりますので、よかったら来院のときにみてください。
自転車が好きな方から「関宿城まで自転車で行ってきたよ」とおっしゃっておりました。
「関宿城。えっ、あの関宿城ですか?」 と、私は驚いてしまいました。
関宿城といえば、戦国時代、利根川水系の水運を抑える重要な拠点で足利成氏による関東管領上杉憲忠の謀殺に端を発した享
徳の乱後に始まる古河公方の重臣であった簗田氏の居城です。
名高い北条氏康・氏政・氏照父子が、上杉謙信と佐竹義重の援助を受けた簗田晴助と3度に渡り戦い、最後は北条氏が制し北関東進出
の拠点とした有名な場所です。チーバ君のちょうど鼻にあたる場所です。
つづく
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熱中症対策は必須です。
エアコン生活を送っている現代人は、汗をかくのがへたになり必要なときに速やかに汗をかくことができません。
でてくる汗も、この時期は塩分の多い汗で塩分を失いがちです。
含まれる糖分が2.5%以下ならば塩分の吸収効率が良いので、
この時期に塩分と水分補給に最適なものは、OS-1です。
30分ほどで180mL程度の補給がおすすめです。
夏場、ビールがうまいからとビールで水分補給をとお考えの方は要注意!
ビールは最悪です。利尿作用があり、補給どころか脱水になります。
今年も、熱中症にならないように注意しましょう。
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気をぬくと知らずと涙が頬を伝わってしまうので、目薬をさしたりしてごまかした。
小林麻央さんの訃報報道・・・。
10年も前になりますが、大学病院勤務時代、私の妻は麻央さんと同じ年齢のころに乳癌と聖路加国際病院で診断されました。
このとき長男は3歳、長女は1歳にも満たないときだった。
長男は小さいながらも「僕がついているからママ、負けないで」と抗がん剤で抜け落ちた頭をなでながら励ましていた姿が重なって
しまい情けない話、今日は涙がでてしまった。
当時、妻は聖路加国際病院の聖ルカ像に診察の前には手を合わせ「なんとか子供達が1/2成人式を迎えるまで生きながらえますよう
に」と祈っていた姿が思いだされました。
抗がん剤治療で大変な中、子供と過ごす時間がなによりと言っていた姿も思いだされます。
結局、小林麻央さんと違い乳癌は落ち着いておりましたが、2013年には胃癌ステージIV。
乳癌の診断後、約10年でした。「結局、ここまでか」という妻の悲痛の叫びが耳にのこっております。
2人で闘病生活を再度開始しました。2度目の癌・・・、がん研有明病院に通院・入院を繰り返し徐々に衰弱していく姿が小林麻央
さんのブログの写真と同じようで重なり、報道のたびに目頭があつくなります。そのたびに目薬をさして、子供達にはバレない?よ
うにしております。
幼い子どもを残しての他界、いかほどつらいか、想像できません。
「私ともっといっしょにいたかった」「こどもたちとはもっともっとだな」と最後に書き残した妻の手紙の内容を思い出します。
いずれにせよ残された私は、今、できることは医師としての職務の全うです。
妻のおかげで、他院で乳腺の腫瘤を経過観察で良いでしょうと言われた方々には積極的に当院で精査をしていただき早期での乳癌を
発見できております。そして速やかに治療まで運んでおります。
当院は、できることはどんどんしていきますし、それが残された私の使命です。
文面がややまとまりにかける点お許しください。
小林麻央さんのご冥福をお祈りします。
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こんな会話を最近とあるクリニックで聞きました。
基本、風邪は1週間、様子を見れば自然と自分の免疫力で良くなるものですから基本として抗生剤の出番はありません。
そもそも抗生剤は、細菌が増えるのを抑えるための薬ですから万能ではございません。
免疫には、多様性があります。
もっと自分の力を信じましょう。
抗生剤を安易に服用すると副作用もでますよ。
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親戚の話では、もっと前からだということですが、水害などで資料がなくなり調べられなかったそうです。
水野忠邦が活躍していた時代、天保の改革など歴史の教科書にでてきたあの時代からと思うと、その歴史の重さから
身が引き締まります。
だから関口家は浦安に親類縁者がたくさんおります。
クリニックに来られた方で、よくよく話をしてみると、実は、親戚だったなどとうれしい発見もあります。
浦安は、先祖代々から続くかけがえのない大切な場所です。
そのかけがえのない場所に住む方々に安心の医療をお届けすることこそが、せきぐちクリニックの使命です。
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当院は、進化し続けるクリニックをひとつの信条として掲げておりますので、その進化を目の当たりにしてくださったというのは、大変ありがたいことです。
「久しぶりだけれども、以前と変わらず安心しました」ということは、よく聞くフレーズですが、当院は違います。
皆様へ対する「良くしたい」という気持ちは変わりませんが、日々進化する医学といっしょに、どんどん良いと思われることや皆様からいただいた貴重なご意見を実現可能となりましたら、積極的に取り入れ進化をして行きます。
この進化の一つとして、課題であった水曜日午後外来を5月から開始することが決定いたしました。
これも、水曜日の午後にいらしてくださり、「あー休診日か」と落胆された方々からの貴重なご意見をもって実現に向けて始動いたしました。
これからも、どんどんと進化し続けるせきぐちクリニックをよろしくお願い申し上げます。
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このような発表をしたにもかかわらず、リウマチ専門医の中でも評価が高くない。なぜだろう?
5番目のTNF阻害薬だから陳腐すぎたのか、先行のTNF阻害薬と比べても治療効果がさほど変わらないのに価格も安くも高くもないためか。
私は、今までセルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)をひいきにしているリウマチ専門医にお会いしたことがない。
話が変わって伊達政宗は、遅れて生まれてきた英雄と言われ日本人のみならず良く知られている。
しかし天下を取ることはできなかった。
なんとなくセルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)には、伊達政宗的な感じを受けてしまいます。
実力はあるのに、TNF阻害薬の中で天下が取れない。
先程のCーOPERAに話を戻すと、関節破壊しやすい関節リウマチの方でもセルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)を早期から導入すると、とてもよく関節破壊を抑えたという結果で、とてもすばらしいと思います。
しかし、この中で併用薬のメトトレキサートを急速に上限の週16mgまで増量するということをしており、こればかりが着目され、専門家は皆、セルトリズマブ・ペゴル(シムジア)の話をする前に、皆、口をそろえメトトレキサートについてのコメントをします。
せっかくセルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)の名を広めるための試験が、メトトレキサートの現状の使用法にばかり言及され、その評価を奪われてしまっており不遇です。もっとかわいそうな点は、CーOPERAの関節破壊抑制効果には言及されず、このセルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)は胎盤通過性がないとされているため、どのような方に使うかと聞かれた場合、妊婦には使っても良いかもしれない、そのほかは既存のTNF阻害薬で十分なので、ほかの薬剤から変更する場合には良いかもねという具合に言われてしまい。とても不遇です。がんばれ、セルトリズマブ・ペゴル(シムジア®)!。
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細菌による肺炎です。
この細菌性肺炎は、肺胞内に侵入した細菌が増殖することで発症しますが、われわれの体には細菌に対する攻撃部隊
である好中球がもともと備えられております。
しかし、せっかく備えられていても実際の感染部位に到着するのに約24時間くらいかかってしまいます。
24時間後くらいから、やっと攻撃部隊が感染部位に到着し攻撃を始め、感染部位が徐々に限局されていきます。
これが肺炎治癒の流れです。
この攻撃部隊である好中球を感染部位まで、効率よく誘導するために重要なものがTNF、IL-1、IL-6、
IL-8などのサイトカインと呼ばれる物質です。
生物学的製剤が抑えているものの代表といえば、TNF、IL-6です。
つまり、生物学的製剤治療中は攻撃部隊を感染部位まで誘導する力が落ちていると考えてしまえば、
細菌感染である細菌性肺炎の発症頻度が多くなるのも、なるほどと思いませんか。
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