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- 2017.08.14 Monday
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昨日と本日の診療はとてもつらかった。
気をぬくと知らずと涙が頬を伝わってしまうので、目薬をさしたりしてごまかした。
小林麻央さんの訃報報道・・・。
10年も前になりますが、大学病院勤務時代、私の妻は麻央さんと同じ年齢のころに乳癌と聖路加国際病院で診断されました。
このとき長男は3歳、長女は1歳にも満たないときだった。
長男は小さいながらも「僕がついているからママ、負けないで」と抗がん剤で抜け落ちた頭をなでながら励ましていた姿が重なって
しまい情けない話、今日は涙がでてしまった。
当時、妻は聖路加国際病院の聖ルカ像に診察の前には手を合わせ「なんとか子供達が1/2成人式を迎えるまで生きながらえますよう
に」と祈っていた姿が思いだされました。
抗がん剤治療で大変な中、子供と過ごす時間がなによりと言っていた姿も思いだされます。
結局、小林麻央さんと違い乳癌は落ち着いておりましたが、2013年には胃癌ステージIV。
乳癌の診断後、約10年でした。「結局、ここまでか」という妻の悲痛の叫びが耳にのこっております。
2人で闘病生活を再度開始しました。2度目の癌・・・、がん研有明病院に通院・入院を繰り返し徐々に衰弱していく姿が小林麻央
さんのブログの写真と同じようで重なり、報道のたびに目頭があつくなります。そのたびに目薬をさして、子供達にはバレない?よ
うにしております。
幼い子どもを残しての他界、いかほどつらいか、想像できません。
「私ともっといっしょにいたかった」「こどもたちとはもっともっとだな」と最後に書き残した妻の手紙の内容を思い出します。
いずれにせよ残された私は、今、できることは医師としての職務の全うです。
妻のおかげで、他院で乳腺の腫瘤を経過観察で良いでしょうと言われた方々には積極的に当院で精査をしていただき早期での乳癌を
発見できております。そして速やかに治療まで運んでおります。
当院は、できることはどんどんしていきますし、それが残された私の使命です。
文面がややまとまりにかける点お許しください。
小林麻央さんのご冥福をお祈りします。